泣き出しそうな空の下アーサーを採りに行ってきました。
岩場に張り付いているアーサーを毟っていると大きなザルを抱えたおばーがやってきました。
沖縄のイノーのことなら何でも知っている百戦錬磨のおばーの貫禄がその立ち振る舞いに現れています。
話を聴くとキャディーの仕事を終えて、潮がいいので海苔を採りに来たのだそうです。
「潮が満ちるまでに在るだけ採る!」と豪語するその姿に、こちらはたじろぎを隠せません。必死でアーサーを集めますが、おばーの身のこなしは少しの無駄もなく、話しながらもまるでブルドーザーのように猛烈な速度で磯のアーサーを端から千切って行きます。
そのおばーが面白いことを教えてくれました。
「雨が降るのはたいてい潮が満ちるとき。潮が引く時は天気は持ちこたえられることが多いよ。」
このところずっと天気がぐずついている沖縄では、いつも空の様子をうかがいながら洗濯物を取り込むべきか、バイクで出かけるかどうするかを迷って外出が億劫になりがちなのですが、潮見表を参考に明日からの日々を過ごしてみようと思います。