20歳の時、初めての海外旅行に出かけました。
一人旅ではありませんでした。
祖母の手を引いてBangkok在住の叔父の家に行くために。
残念ながらもう祖母は覚えていないかもしれないけれど、とっても刺激的な10日間でした。
南国の風、青空、街の喧噪、刺激的な料理、市場の賑わい、屋台の匂い、チャオプラヤ川のエクスプレスボート、熱帯の植物、見たこともないおいしい果物、灼熱の太陽、人々の優しい笑顔が私の心をとらえました。
あれから度々あの街を歩きに行きました。
街は10年で急激に発展し、まさしく大都会になりました。
先日Bangkokに住む叔父からメールが届きました。
それを書いている時にも部屋には銃声が届いていたようです。
昨日反体制デモは解散が宣言されたようですが、あの街が元の元気で穏やかな顔を取り戻すのはまだ時間がかかりそうです。
これまで戦争や内紛というニュースは、報道の中だけの話でいまいち現実感が無かった平和ぼけと言われる日本人の私も、自分がよく知っている場所でこれだけの紛争になって初めて自分にも身近なこととしてとらえることができました。
平和のありがたさに気付きました。

『スワナンプーム空港内の蛇神ナーガ』